Re: 無題 投稿者:名無し 投稿日:2017/10/21(Sat) 21:28 No.5654

半年以上ルイザシリーズを全て使いマッサーシャンプーを行いましたが進行は止まりませんでした。
何が原因でしょうか?目の使い過ぎでしょうか?


Re: 無題 投稿者:板羽忠徳 投稿日:2017/12/23(Sat) 03:08 No.5668

このアドバイスは「やってはいけない頭髪ケア」(青春出版)のあとがきに書いたものですが、目の使いすぎなどだけでなく以下のように考えてみてください。

私は脱毛とその効果を理解していただくために、川の流れとボートにたとえてお話をすることがあります。

川の上流は髪がフサフサの状態。川下が薄毛、ハゲの状態とします。川の流れは脱毛の進行スピードとします。

遺伝的傾向やお手入れ不足、髪に関して全く関心を持っていない人の川の流れは急流で、遺伝的傾向などがない人や女性はおだやかな流れになっています。

この流れは個々により違い、後天的には変えることができません。

思春期を迎える頃になると全員が川上からボートに乗り込む運命にあります。
このボートには自動的に川上に戻ろうとする装置(新生毛)がプログラミングされているのですが、遺伝的傾向のある人はどんどん川下に向かってボートは進んでいきます。遺伝的傾向のない人はゆっくり川の流れに任せて進んでいきます。

ボートには、いざというときのためにエンジンを積んでいる人(育毛剤を使うなど、正しいケアを行っている人)もいれば、手こぎのオールしか積んでいない人(時々お手入れしているような人)もいます。

なかにはオールさえも積んでいない人(何もしていない人)もたくさんいます。

ある時、自分の髪が薄くなったことに気づいたり、指摘されたりして、慌ててボートを旋回させて川上に向かう努力を始めます(始めたとします)。

当然のことですが、気がつくのが早ければ早いほど、川上に戻れる確率は高くなるのですが、途中には急流もあり、よほど努力しないと現在地はおろか、すぐに押し流されて(お手入れをしているが薄くなってしまう人)しまいます。

運よく流れがおだやかなエディ(川の本流の向きとは逆に向かう流れができた場所。日本語では「たまり」という所)に入った状態(現状維持)だと考えてみてはいかがでしょうか。

ここでオールしかなかった人も、オールさえ積んでいなかった人も、自動復帰のプログラムをしっかりと働かせ、エンジンを取り付ければいい。調整して体制を立て直し、少しでも上流に向かって行くことができれば、それは改善に向かっているということです。

円形脱毛症のような場合は、年齢を問わずボートに乗ったら突然豪雨にみまわれてしまい激流に流されたようなもので、一気に下流に行ってしまいます。

そんな激流でさえも、雨さえやんだらおだやかな姿を表すように、少しずつケアを続けていけば元の川上に戻る(快復する)ことができる場合が多いのです。

ただし、努力をあきらめたり、なにもしなくなったりすると、また流されてしまうのは間違いありません。

昔に比較すると脱毛の医学は急速に進歩し、毛の研究に細胞培養などの技術が使われるようになり、分子生物学的メカニズムもはっきりとしてきましたが、まだまだ奇跡のくすりや確実で安全な再生技術が現れたというわけではありません。

正しいケアを行い、せっかく生え始めてきた「新生毛」をムダ死にさせないようしっかりと育てあげて下さい。


- YY-BOARD -