昨年末、トリートメントでお世話になりました者です。板羽先生、
今年も宜しくお願い致します。
先日も白髪の事等で質問させていただいたのですが、タイトルの漢方薬について、御指導いただきたく、書き込ませていただきました。
先日、今飲んでおりますプロペシアは量を減らしても良いとアドバイスいただいたのですが、やはり不安もあります。
そこで、正月に実家に帰りましたところ、義妹から、漢方薬はどうかと勧められました。そこで早速、ヘアラボというサイトで漢方薬について書かれている箇所を読んだのですが、正直、よく分かりませんでした。そこで、医学の知識もある板羽先生的に、漢方薬は抜毛、発毛、育毛ひ効果はありますでしょうか?あるとすれば、私のようなタイプの者には何という漢方薬を飲めば宜しいでしょうか?
年明け早々、誠に申し訳ございませんが、どうか御指導を宜しくお願い致します。
最近また薄くなってきたのではと不安を感じておりますが、出張で他県に来ており、なかなか通えません。
さて、頭皮が痒く、しかしシャンプーの際に爪や指の腹でゴシゴシ擦ったら生えてこようとしている髪の毛が抜けてしまうと思い、泡がついたままの髪の毛と頭皮に、ブラシではなくクシで、髪の毛の流れと逆方向に強めにとかしております。こうすると気持ちが良く、痒みも和らぎおさまるのですが、やはり頭皮には良くないでしょうか?また、髪の毛が抜けてしまうでしょうか?そうではなく、むしろ血行が良くなり、頭皮や髪の毛によいでしょうか?
トリートメントでお世話になる際に質問させていただこうと思っていたのですが、なかなか東京へ帰れず、しかし今のクシの使い方が誤っていたらマズイと思い、質問させていただきました。
お忙しいところ、お手数をお掛け致しますが、どうか宜しくお願い致します。
漢方という言い方は日本だけの言葉で、中国では中医学と言います。
その内容は日本の漢方とは違っており、日本の漢方は「傷寒論」が基になっている随証医学で、病態=処方で考えますが、中医学の場合は、八綱弁証、六陰弁証、六経弁証、衛気営血弁証、気血津液弁証・臓腑弁証、病邪弁証、経絡弁証、三陰三陽弁証など難しい特有な理論を持っています。
「弁証」というのは診断ということで、望診(患者の体型や動作、顔色、舌の色、状態などを目で見て行う診断)、問診(患者が感じている痛みや熱などの自覚症状や病歴、既往歴、生活習慣、家族歴などを質問して様々な情報を集める)、聞診(患者の声や呼吸音、話し方、咳の音を聞いたり、口臭や体臭をかいだりする)、切診(実際に患者に触れて行う診察法。その代表は脈診、腹診、)・・・・などなど、症状によって多彩な弁証を使いわけています。・・・とてもとても奥が深く私もまだまだ勉強中です。
これらの理論を系統的にまとめた医学体系が漢方で、これらの理論をもとに病因を把握して治療を行うものです。
漢方薬による治療というのは自然由来の生薬を使った薬物による療法のことで、東洋医学中心的な治療法のひとつとなっていますが、脱毛症には○○という漢方薬を飲めば良いというものではなく、また「単なる漢方薬みたいなもの」というような簡単なものではないのです。自然治癒力を高め、全身のバランスを整えるものでなければならないのです。
気に働くモノ、血に作用するモノ、津液(湿)に作用するモノ、陰陽(寒熱)に関係しているモノなど代表的な生薬をいろいろ調べてみても効能の中に脱毛に効くというように書いてあるものはないのです。
漢方外来、漢方薬局などで「証」を勘案してもらって処方してもらって下さい。
クシの使い方についてですが、
このやりかたでもカユミはおさまるのですが、クシの歯先は硬いため「新生毛」を引き抜いたり頭皮を傷めるくことがあります。
できればシリコーン製(赤ちゃんのほ乳瓶などに使われている樹脂)の「円錐ブラシ」(¥2376税込み)を当サロンではお勧めしています。
このブラシであれば頭皮を傷つけず、新生毛を引き抜くことはなく、汚れも良く取れて血行も良くなります。
お忙しい中、御丁寧に回答くださり、誠にありがとうございました。
漢方薬はやはり難しいですね。また、ブラシについてもご紹介くださり、大変ありがとうございました。次回、トリートメントで伺った際に、ぜひ購入させていただきます!
ところで、前回からなかなか伺えない間に、白髪がさらに増えてまいりました。そこで、
1 自分で染めるのとお店で染めるのとでは、どちらが薄毛や頭皮に悪影響を与えずに済みますでしょうか?
2 自分で染める場合、薬局にはいろいろなタイプのものが売っておりますが、どれを購入したらよろしいでしょうか?入っていたら頭皮によくない成分等はありますでしょうか?
3 最近は白髪染め専門店などのお店もあるようですが、もしも自分で染めるよりお店の方が良い場合、そういった白髪染め専門のお店や美容院等、どのようなお店に行けばよいでしょうか。「このようなお店は避けるべき」「このようなお店なら安心」等ございましたら、ぜひアドバイスをお願い致します。
これまでも何度かお話しさせていただきましたとおり、仕事が忙しく、また自由に使えるお金もほとんどない私のような者でも薄毛は勿論、白髪に悩まなくて済むよう、どうかご指導を宜しくお願い致します。