Re: シャワー温度について 投稿者:とんぼ 投稿日:2018/11/09(Fri) 18:58 No.5700

質問させていただきます。

シャンプー時のシャワーの温度は何度くらいが適温でしょうか?

自分は41度で洗っているのですが、
皮脂を落とし過ぎたり頭皮がやけどをするなんてことはあるのでしょうか?


Re: シャワー温度について 投稿者:板羽忠徳 投稿日:2018/11/10(Sat) 02:17 No.5701

お湯で洗うことにより、皮脂は溶けやすくなりますので、水よりは毛穴の周囲はきれいになりますが、毛穴がきれいになって開いた程度では抜け毛は起こりません。

冬場に手を洗う時、水で洗った時とお湯で洗った時に、水の方は洗った後がしっとりしているのに対し、お湯の方はカサカサになることで分かるように、お湯は皮脂をとり除きやすくなります。だからといって水で洗っていては汚れも落ちにくくなってしまいます。
対策としては、お湯で洗う時はシャンプーにオイルを加えて保湿するようにするか、シャンプーが終わったらオイルを少量つけて保湿するようにします。

昔、鶏肉にするためにニワトリを締めて羽をむしり取る時に、熱湯をかけて取っていたのを見たことがあったのを思い出しました。

髪の毛は60度C以上の熱が作用すると変化が始まり、70度C位までは大きな損傷はありません。
熱による皮膚の障害は温度と接触時間によって決まり、通常65度C以上の熱の作用で、組織の蛋白質が熱凝固を起こして「やけど」になってきます。
ニワトリのように毛穴の組織が熱により凝固するならば、抜け毛も考えられますがそんなに熱いお湯は使いません。

ぬるいお湯を毎日シャンプー時に5分ずつかけていると、1カ月では150分も当たっていることになるから、シャンプーにお湯を使うと「低温やけど」になって脱毛が起こる……と主張する人がいましたが、お湯が当たった部分が蓄積するわけでなく、人間は生きていることから、常に細胞が新しくなっていますので影響が無いことや、お風呂に長時間入っていたら体毛が抜けてしまったり「やけど」をしたという人がいないように、シャンプー程度の温度と時間では通常は「やけど」にはなりません。

人間の身体では毎分3億個の細胞が死んでいるのです。3億といっても人間の身体は60兆個の細胞から成りたっていますので、人体の細胞全体からすれば、わずか0.0001%にすぎないのです。

新陳代謝により細胞が死に、また再生するペースは毎秒500万個で、毎分3億個、一日では5000億個の細胞が生まれているのです。(脳細胞や神経細胞は死ぬことなく成長し続けます。そのかわり傷ついても再生されません。)

ちなみに裸の人間がどのくらいの温度まで耐えられるかの実験結果では、乾燥した中であれば204度Cまでだったという驚きです。低い温度では防寒していばマイナス30度C、水中では15度Cで6時間、4.5度Cでは1時間、0度Cでは30分で死亡したという結果もあります。

人間の体温の限界は42度Cで、42度Cを超えるとタンパク質が脳から先に凝固してしまいます。

ストレスの無い温度としては、頭皮の表面温度は32〜34度C位(室温25度C)ですので、この位か、2、3度C位高くてもよいですが、冬はこれではぬるいと思います。
高くてもお風呂に入れる温度(42度C)くらいまでが良いでしょう。

回答としては「抜け毛ややけどの心配はありませんよ」ということになりますが、ここで「低温やけど」についてもふれておきます。

かなり昔になりますが、NHKでホットカーペットや電気あんか、使い捨てカイロなど、比較的温度の低いものでも「やけど」をすることがある。ということで、これらによる「低温やけど」を特集したことがありました。その時は、44.5度C程度の温度でも6時間表皮に作用していると低温やけどになる。そして、45度Cでは3時間、46度Cで1時間30分、47度Cで45分、48度Cで22分というように、「温度×時間」で、温度が高ければ短時間で、また、温度の低い状態であっても長時間触れていると「やけど」を起こすことがあるというものです。

今年の夏、カンカン照りの日に、15分直射日光に当たってもらった頭皮と髪の毛の温度を計ったら45度Cを超えていました。なるべく日除け対策をしましょう。


Re: シャワー温度について 投稿者:とんぼ 投稿日:2018/11/11(Sun) 18:06 No.5703

お忙しい中とても説得力のある回答ありがとうございます。

確かに41度や42度のお風呂に入ってもやけどはしませんね。
最近なんだか頭皮が痛いような気がするのでもう少し温度を下げてみようと思います。

夏の直射日光、そっちはあまり考えていませんでした。
そっちのほうがしっかり対策したほうが良さそうですね。


ありがとうございました!


- YY-BOARD -