Re: 遺伝について 投稿者:匿名希望 投稿日:2018/12/14(Fri) 00:30 No.5712

おそらく中学生の頃からですが、全体的に、特に頭頂部から徐々に薄毛が進行しており、25歳の今では明らかに薄い状態になっています。
父親が若いころからハゲているためその遺伝によるものだと思いますが、プロペシアやミノキシジルを使ってもあまり効果を感じません。
よく若い方が改善しやすいと言いますが私は逆に感じていて、この歳で薄くなるほど強い遺伝を受けているため何をしても治らないのではないかと考えてしまいます。
そこでお聞きしたいのですが、私のような非常に禿げやすい体質でも改善できる可能性はあるのでしょうか。
人それぞれ原因や体質は違うので答えがあるわけではないと理解はしてますが、もし板羽先生の診てきた方の中で、同じような状況から改善できた事例がございましたら教えて頂けますでしょうか。
何をしても変わらないのではと考えると非常につらくなり、希望が持てなくなっております。
暗い内容で申し訳ございませんが、以上、よろしくお願い致します。


Re: 遺伝について 投稿者:板羽忠徳 投稿日:2019/01/12(Sat) 03:20 No.5717

ご心配の様子は良く分かりますが、その後も何か対策は実行しているのでしょうか?
進行スピードは人により違い、「5年前から薄くなりだして今の状態だから、5年後にはほとんどハゲてしまう。対策をしないと大変な事になる。」と言うような某大手の相談所のような脱毛グラフのように、今までがそうだからこれからも同じということでは無いのです。

一般に抜け出すとあれよあれよという間に薄くなったり、薄くなりそうだけれどかなり保っている、急に薄くなったけれど今は小康状態を保っている、小康状態を保っていたのに急にハゲだした・・・等というように人それぞれ違うのです。早い人では14歳頃から抜け出して、18歳でバーコードになってしまった人や、19歳で完全にツルツルのノック状態になってしまって父親に連れられて相談にみえた人(円形脱毛症などではなく、男性型脱毛症で父親よりもハゲていました。この人はカツラをつくることになりました。)

詳しくは毛根検査をしてみなければなりませんが、シャンプーの時に50〜60本くらい抜け毛は数のうえでは通常は問題ありません。ひげや胸毛、すね毛、腕毛が発達するためには高濃度の男性ホルモンが必要で、さらに5α−DHTに変換することが必要ですが、血液中の男性ホルモンの濃度は、同年代の男性であれば男性型脱毛の人とそうでない人との間でほとんど差がないのです。

男性ホルモンが多いために薄毛化や脱毛が進むのではなく、遺伝的に男性ホルモンに対する感受性や、男性ホルモンを受け取った後の遺伝子プログラムに個人差があるために、男性型脱毛が起こったり起こらなかったりするのです。

男性ホルモンが男性型脱毛にかかわっていることは間違いないのですが、もし血液中の男性ホルモンの濃度上昇のみが関係しているとすれば、思春期から男性はすべて薄毛化、脱毛になってしまうことになってしまいます。

単純に男性ホルモンに対する女性ホルモンや阻害剤を使用すると、精子の形成がうまくいかなくなったりインポテンツになってしまいます。

35歳になって1年くらいであっという間にハゲてしまって相談に見えた人、50歳過ぎていて完全にハゲそうなのに薄毛のままで大丈夫の人などいろいろいます。これらの違いは何から来ているかと言いますと、遺伝的にプログラムされているのですが、必ずしも絶対ではなく、過去ログにも書きましたが「日常の健康状態、養生などにより、自分の親よりも長生きが出来る人が多くなっているように、ハゲ始める年齢やハゲの状態なども、日常の手入れ法や養生、気の持ち方などによって変わってくるのです。」

つまり、遺伝だけでなく、食事内容、精神状態、健康状態、間違った手入れなどにより進行スピードが早い人も遅い人もいるのです。ハゲになるのではと気にし過ぎることは、先にあげた精神状態を悪化させ、進行スピードを増してしまうこともあるのです。

「気にし過ぎないで、気にかけて、正しいお手入れや食事などを心がける」ようにして下さい。以前にアンケートをとったことがありましたが、「自分が思っているほど他人は他人の髪の状態を気にしていないものなのです。」

もし、仮にノックになるとしても、同じ結果ならクヨクヨ悩んで過ごすより、少しでも別な部分の自分の魅力をアピールして過ごす方が、一度きりしか無い人生を楽しく過ごせるのですが・・・。


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