Re: 汗の段階で予防を 投稿者:板羽忠徳 投稿日:2026/08/11(Tue) 16:38 No.6167

本来は頭皮の状態や抜け毛の状態などを検査してみなければならないのですが、「汗」を気にしての質問のようですので、汗を中心にアドバイスいたします。

頭部の汗は小汗腺から分泌され、水が99%占めています。他に塩素、ナトリウム、カリウムなどや、尿酸、尿素、アンモニア、乳酸などが含まれており、普通はpHは4.5〜5.5位の弱酸性になっています。

 たくさん汗かいて時間がたってくるとpHはしだいに7に近くなってアルカリ性側に傾くようになってきます。
 この段階でシャンプーをして洗い流しておけば脱毛に発展することはあまりありませんが、アルカリ性側に傾いてきたのをそのままにしておくと、皮膚の表面に常在する細菌類の発育や増殖をおさえている皮脂膜(脂肪膜)の働きが弱まり、表皮ブドウ球菌、ニキビ桿菌などが繁殖し、特に頭や顔のように皮脂腺の多い部分では、好脂質性のイースト菌の一種のピチロスポルム・オバーレやピチロスポルム・オルビクラーレなどが繁殖しやすくなったり、通過菌の黄色ブドウ球菌や連鎖状球菌、緑膿菌、大腸菌、白癬菌などのカビ類などにより感染を起こしたり、頭皮の新陳代謝を乱したり、皮脂や汗を分解して臭気を発したり、分解生産物によって刺激を与え、フケやカユミを発生させるようになってきます。

 この段階ではZ・pt(ジンクピリチオン)やピロクトンオラミン、硝酸ミコナゾール(ミコナゾール・ナイトレート)、ティ・トリーなどが配合されたシャンプーを使用してシャンプーすれば繁殖を抑え、フケも少なくすることができるのですが、フケが病的に多く発生するようになると、毛根環境、頭皮環境を悪化させて脱毛に発展することがあります。

 パラパラ落ちる乾性のフケは粃糠性脱毛症、ベトついた脂性のフケは脂漏性脱毛症へと発展するようになってきます。「特に分け目がかなり薄くなってる気がする」ということですので、脂漏性脱毛、男性型脱毛症の症状が始まっているものと思います。

 男性ホルモンが毛乳頭の標的細胞で作用を発揮するするためには、テストステロンが標的細胞内に入った後、5α・リダクターゼにより活性が高い5α・DHT(5α・デヒドロテストステロン)に変換され、レセプター(受容体)と結合し、この複合物がDNAに作用して各種蛋白の合成や中止を介して強力な男性ホルモン作用を起こすようになり、脱毛が起こってきます。

 5α・リダクターゼには若ハゲを起こす前頭部や、頭頂部や口ヒゲ、顎ヒゲの毛乳頭細胞にはT型とU型が発現し、後頭部の毛乳頭細胞にはT型だけが発現されているとされていましたが、最近の研究により、皮脂腺周辺、内部には主にT型の5α・リダクターゼが存在し、毛乳頭細胞、毛包内部、深部や前立腺には主にU型の5α・リダクターゼが存在していることがわかってきました。

 ベタつくということは皮脂が多いということですので、T型酵素がDHTに変換し、男性型脱毛症が引き起こされる状況になっている状態ですので、対策として、亜鉛、ソーパルメットなどは5α・リダクターゼをブロックしてくれますし、ホップ、セージ、タイム、ローズマリー、センブリ抽出エキスなどもブロックしてくれます。

 ビタミンB6も皮脂の分泌を調整してくれますので、汗をかいたらこまめにタオルで吸い取ったりシャンプーすることと、これらを試してみるのも良いと思います。

 私のお勧めでは雑菌類を繁殖させないためにきつく絞った濡れタオル(乾燥タオルより早くきれいに汗を吸い取ってくれます)で汗を吸い取ったり、ルイザプロハンナシャンプー・プレミアムのように、ピロクトンオラミンが配合されたシャンプーを使用して脱毛に発展することを抑えることをお勧めします。

 併せて抜け毛に異常脱毛の兆候が現れていないか頭皮や抜け毛のチェックすることもお勧めします。


- YY-BOARD -