Re: アブラはアブラで取る 投稿者:板羽忠徳 投稿日:2026/09/30(Wed) 22:44 No.6213

脂漏性、粃糠性になる原因は次のようなことがあげられます。
季節の変化(気温の変化)、環境の影響、体質・ホルモンの影響、ビタミンB群などの栄養と代謝の不均衡、食事の傾向、常在菌の影響、お手入れの影響、精神面の影響、ストレスなどによる心労、睡眠不足などと、汗の状態により皮膚の状態は変化します。
健康な皮膚の状態はホームページにも書いておきましたが、「う・な・は・た・け」が大切なのです。

「う」は潤い。「な」は滑らかさ。「は」は張り。「た」は弾力。「け」は血色で、この5つの要素が美しい素肌の条件とされています。この潤いと滑らかさは「汗」と「脂」と「アカ」の3つの「あ」が「う・な」を保っています。
地上に住む生き物は何億年も前に海から這上がったといわれ、人間の体液のミネラル成分は海水に近い事、胎児は羊水の中にいたように、表皮は水に濡れていることが最適条件で、そのため汗が分泌されています。逆に皮膚を乾燥させると美しさ、皮膚の健康を損なう悪条件になってしまいます。

 エッセンスは乾燥を防ぐ保湿剤としての働きと、「アブラ(皮脂)はアブラ(オイル)で取る」の原理から症状、目的に応じて使い分けが必要です
後でフケで説明しますが、「脂漏性が乾燥を引き起こす原因」になるのではなく、
アブラっぽい皮膚はそのアブラをオイルで溶かしてシャンプーなどで取り除いてベトつきを無くし、逆に乾燥している場合はシャンプー前に脱脂し過ぎないようにオイルを補給して保湿を図ることが必要なのです。

皮脂腺から分泌している皮脂は、表面をなめらかにし、乾燥から皮膚を護っています。
皮脂腺の数は身体部位により違い、頭、顔、胸、背中に多く、前腕、下腿など末端に行くにしたがって少なく、顔ではTゾーンと言われる額、鼻に多く、目の周囲や頬は少なく、手掌、足底にはありません。
皮脂を合成する脂腺細胞は基底膜で囲まれ、ぶどうの房のように毛根にぶら下がるようについています。基底膜に接している細胞は、胚芽細胞である脂腺細胞を次つぎと生みだし、脂腺出口に向かうにしたがって細胞の中に皮脂になる脂を合成し、油滴として蓄え、出口に到達すると油滴は脂腺脂質として毛包に分泌します。「油と脂の違い:油は気温7〜8℃になると凝固します。」

皮脂腺は特に性ホルモン(男性ホルモンなど)の影響により皮脂量が多くなってきます。また気温の低く乾燥した冬期は皮脂が溜まり、毛包内や毛孔に溜まりがちになってきます
分泌された直後の脂腺脂質はトリグリセライド(60%)やワックスエステル(23%)、スクワレン(12%)などで構成されていますが毛包や皮膚の表面に棲む微生物により、トリグリセライドが分解されてジグリセライドやモノグリセライドになり、さらにこれらが分解されて遊離脂肪酸ができ、これが刺激することによりニキビなどの皮膚トラブルや異常な抜け毛が多くなってきます。皮脂の分泌量が多過ぎるようになると毛孔が塞がれ、微生物や空気中の酸素により脂肪酸や過酸化脂質となって脂漏性皮膚炎や脂漏性脱毛などのトラブルの原因になってきます。

一方、汗腺は水をベースとする分泌液を分泌する腺で、汗口を持っています
汗を分泌する小形のエクリン汗腺は、ほぼ全身の皮膚に存在し、おもに体温調整のために水分を主成分とするサラサラとした汗を分泌します。
アポクリン腺は腋窩、乳腺、臍、外陰部に存在し、分泌物に独特の臭いのあります。
ほかに大形で汗口を持つアポエクリン汗線があります。。

汗の水分は簡単に蒸発してしまいます。そこで皮脂という脂とアカに含まれているNMF(保湿成分・ピロリドンカルボン酸など)が「う・な」の条件を保っています。
水と脂のバランスを保ち、「は・た・け」の内部組織の充実度や、血行を盛んにすることが必要で、マッサージが大切になってきます。

基底層で細胞が分裂し、それが上に押し上げられ、有棘層、顆粒層、角質層へと移動していきますが、基底層から角質層に至り剥がれるまでの経過を角化といいます。
通常基底層から角質層に至るまでに約14日間、角質層となって剥がれ落ちるまでに更に14日間かかります。
上記にあげたように何かの原因により、このターンオーバーの周期が狂うと角化異常となりフケが多発します。

フケは乾性と脂性およびこの両者の混在性に分けられ、従来は前者を乾性脂漏、または頭部ひ糠疹、後者を油性脂漏というように言っていましたが、乾性と脂性は発生原因が違うため尋常性乾性落屑(乾性フケ)、尋常性湿性落屑(脂性フケ)というように区別しています。
乾性のフケは頭皮の乾燥が直接の原因で、バリヤーが脂質不足を来たし、頭皮が乾燥しやすくなり、角化の速度が速くなって角質層の肥厚化現象が起こり、バリヤーから表皮に向かうに従って粘結力が無くなり、パラパラとフケになって剥がれ落ちるようになります。

脂性のフケは男性ホルモンの刺激過剰によって皮脂腺が異常に発達したことが原因とされ、皮脂が異常に多くなり、比較的大きな塊のベタベタしたフケとなって、頭皮から落ちにくく、放っておくと雑菌が繁殖していやな匂いが付いたり、頭髪中に浮遊している場合が多いです。

本来フケは、頭皮にみられる非炎症性の過度の落屑ですが、この状態がもっとひどくなると、皮脂やシャンプーやブラッシングなどの外部からの化学的刺激や機械的刺激、細菌、真菌などにより部分的に炎症を起こし、フケは厚くなってカサブタのようになり、それを剥すと頭皮は赤くなって、ひどいカユミや痛みを伴うようになることがあります。

いずれにしてもフケが多過ぎるということは、皮膚や皮脂腺の働きが正常ではないということで、健康と清潔に気をつけた上で、ピロクトンオラミンのようなフケ防止用のシャンプーを使用するか、刺激物を避け、栄養のバランスのとれた食事内容にすることや、肉体的、精神的な疲労を治すために十分な休養や睡眠を心がけ、便通を整えることも大切です。

「冬でも脂漏性傾向の場合はオイルを多めに使ったほうが良いか?」ですが、脂漏性傾向の場合は気温が高い場合より少ないですが、過酸化脂質がつくられやすいので゜アブラはアブラで取る」ことが必要になります。

抜け毛の形態では未角化の根鞘の部分と皮膚内の毛根に付着している皮脂の状態、皮膚の表面に付着している皮脂の状態、さらに頭皮表面の角質の状態、なめらかさ、しっとり感、弾力などで脂漏性か乾燥性かを判断します。


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