まずは

脱毛タイプ別基本対処


対処方法

10数年前から毛髪ブームが言われ、テレビ、新聞、週刊誌などの雑誌には毛髪関係の番組や記事、CMや広告などがあふれ、さらにインターネットからも毛髪関係の情報が次々と発信されたり、毛髪関連化粧品類の進歩にはめざましいものがあります。
こういったブームの背景には、男女を問わず若い人達の頭髪についての関心、中高年の薄毛、脱毛への恐怖、ふさふさした毛髪回復への願望、そして何よりも健康問題への関心が高まっていることなどがあげられます。育毛剤の成分を調べてみると、いままではその薬効を「抗男性ホルモン効果」「毛細血管の拡張と血行促進」「皮脂除去。皮脂腺の活動抑制」「毛母、毛乳頭など毛根部の細胞の活性化」「その他新陳代謝の活性化、保湿、フケ止め、栄養補給など」というように、主として5つに分類していましたが、毛の培養ができるようになってからは、組織、器官の再生なども研究の対象になり、現在では次のような項目について研究がすすめられています。

@男性ホルモン

男性型脱毛は「男性ホルモン」が関与していることから、男性ホルモンが育毛研究の大きな柱になっており、5−α−リダクターゼによる男性ホルモンの活性化、レセプターによるディヒドロテストステロンの感受、毛乳頭の脱毛サイン物質の放出という行程があることから、この流れをどこかで断ち切ればよいのではということになり、男性型脱毛の予防や治療には、5−α−リダクターゼ還元酵素の活性阻害、レセプターの阻害、DNAへの結合阻害の三つの方法が考えられ、現在医学的に研究されている方法としては次のようなものがあげられています。

(イ)活性阻害作用をもつ薬剤としては、エストロゲン、プロゲステロン、ヒノキチオール、β・グリチルレチン酸や、植物抽出物のホップ、セージ、タイム、ローズマリーなどがあります。毛乳頭が脱毛指令を出すルートに関連するものとして、プロペシアやザガーロがあり、その主要成分であるフィナステリド(5−α−リダクターゼとカスパーゼ9を抑制)、デュタステリドは、従来の物質よりもその効果は1000倍も強いといいます。ただし男性機能に与える副作用が問題視され、ある研究では87.6%に性機能障害が発生しています。
また免疫抑制剤のシクロスポリンAやFK506(臓器移植後の拒絶反応を防ぐ目的で使うと副作用に発毛が促進される。ネズミでは有効でしたが、人体への応用は毒性が強い。)も発毛のメカニズムを探るうえで重要な知見を与えるものと期待されています。
その他には5−α−リダクターゼが還元酵素であることから、酸化剤やオゾンなどを使う事で還元作用を抑える研究も進んでいます。

(ロ)レセプターに結合するのを阻害する薬剤としては、実用化には相当先のことになるでしょうが、スピロノラクトン、酢酸シプロテロンがあり、培養系に添加すると、テストステロンの細胞増殖を抑制することが報告されています。ミノキシジルの場合もメーカーによると男性ホルモンの受容体をブロックするとされています。

(ハ)DNAに作用するのを阻害する作用を持つ薬剤としては、今のところフルタミドが知られています。

A細胞増殖因子

その他の毛母細胞や毛乳頭を活性化する薬剤の研究も盛んで、外毛根鞘細胞、毛根などの増殖に関連する因子として、「細胞増殖因子」があり、毛母細胞を賦活するジアルキルモノアミン誘導体、マイカイ花エキス、イチョウエキス、感光素301号(タカナール)、チョウレイエキス、サンザシエキス、グロスフェリンやプラセンターエキスなどが使われています。最近はHGF(肝細胞増殖因子 hepatocyte growth factor )という物質によって毛母細胞の分裂 が盛んになることが分かり、同じような働きをするものとしてIGF・I(インスリン様成長因子 insulin like growth factor )やインスリン、ランブータンエキス、コリアンダー、タイソウエキスなども見つかってきました。

B血行促進作用、血管拡張作用

従来から毛乳頭を活性化するために末梢血管を拡張する「血行促進作用」「血管拡張作用」を持つアルニカエキス、センブリエキス、セファランチン、延命草、苦参エキス、トウガラシチンキ、ニコチン酸ベンジル、dl−α−トコフェロールなどが用いられきましたが、最近はミノキシジル、ニコランジル、塩化カルプロニウムなども用いられるようになってきました。

Cエネルギー補給

毛根の増殖を補助する「エネルギー補給」にはペンタデカン酸グリセリドが使われています。
これからの発毛・育毛の要因としてさらに次のようなものが研究されています。

D神経伝達物質、転写因子

毛乳頭が脱毛指令を出すルートに関連する「神経伝達物質」「転写因子」としてLEF・1(ヘアケラチン遺伝子の調節遺伝子)が注目されています。

E細胞死関連物質

ヘアサイクルを伸ばす「細胞死関連物質」としては、アポトーシスを抑制するガン遺伝子のbc1−2や繊維芽細胞成長促進因子のFGF−5などが研究されています。(FGF=表皮細胞増殖因子)

F毛包誘導因子

新毛をつくる「毛包誘導因子」の研究では、組織培養をした皮膚には毛孔や毛根は再生されないが、皮膚の内側にある間充識と呼ばれる組織の細胞に接すると、培養した皮膚にも人体と同じ毛根が形成されることが発見され、この間充識が分泌する物質のエピモルフィンが注目されています。他にも繊維芽細胞成長促進因子7のFGF−7も注目されています。

G血管新生

毛乳頭の栄養補給ルートをつくる「血管新生」のための増殖因子VEGF(血管の増殖因子)。シナモンが注目されています。

H炎症

「炎症」の研究は、おもに円形脱毛症が中心で、男性型脱毛症の場合は補助的に育毛環境を整える働きを持つもので、ヒノキチオール、アラントイン、サイトカインなどがあげられます。アポトーシスを起こす。 → TNF−アルファ(腫瘍壊死因子)……抑制には紫蘇の葉エキス、ローズマリー

 

 医学的には以上のような研究が進んでいますが、実際に育毛を行っていく場合は次のような方法で対処していくことが必要です。

経皮吸収

育毛剤は毛孔から毛包側壁を通って、毛乳頭の部分まで有効成分を吸収させないことには育毛効果はあがってきません。毛孔や毛包内は皮脂によって親油性の状態になっていますので、普通にシャンプーをして毛孔周辺をきれいにしたとしても、毛包内部は皮脂が詰まったままのW/Oの状態になっていますので、水溶性の育毛剤は浸透してくれません。 毛孔部の皮脂をO/Wの水溶性にしたり、皮脂の詰まりを除去することが必要で、このためには、クレンジングクリームでマッサージしてスチーマーを使用したり、特殊精製されたルイザプロハンナ・ヘアエッセンスのようなホホバオイルとルイザプロハンナ・シャンプー・プレミアムのような特殊シャンプーを使う方法や脂肪分解酵素使う方法などがあります。

血行促進

頭皮が硬く、血行が悪く皮膚温度が低い場合や、頭骨の一部が突出していたり、帽子や鉢巻きなどで頭を締め付けているような場合、血行を促進させなければなりません。血行を促進する方法としては、センブリエキスやトウガラシチンキなどのチンキ類、ニコチン酸ベンジルエステルなどの含まれている育毛剤を塗布してマッサージをしたり、スチーマーや遠赤外線や頭皮用エアコンプレッサーなどを使用したり、ブラシによるパッティングやバイブレーターなどを用います。
食べ物としては「シナモン」や「ひはつ」の血行促進、毛細血管の拡張作用などが注目されています。

ツホ゛刺激

自分自身の生理機能を高めるための手軽な方法としては「ツボ刺激」で、指圧などでツボそのものを刺激したり、シャンプー中にツボを刺激をすることにより頭皮の機能を高め、抜け毛を防ぐとともに、髪の発育をはかります。
ツボは簡単に言うと体の表面のある部分と、体の内部がどのように関連し合っているかを経験的に突き止めたもので、体の表面のある部分に刺激を与えると、内蔵の病気に効いたり、逆に内蔵に変化が起こると体のツボに変化が表れます。そのため、全身のいろいろな症状にツボが用いられますが、特に髪や脱毛に有効なツボとしては、まず頭頂部にある百会、ぼんのくぼの両脇にある天柱、風池のツボで、こうしたツボを刺激することで、脳下垂体の働きが活発になり、ホルモンの分泌がよくなったり、ホルモンの乱れを抑え、頭皮や首の血行がよくなることから髪の発育に良い影響があります。
最近目立って増えているストレスが原因の円形脱毛症に関しても、こうしたツボ刺激のリラックス効果は有効です。 シャンプー中にツボ刺激を行うには、刺激の少ないシャンプーで泡立て、まず両手の指を組むようにして、親指の先で天柱、風池を押すようにして刺激を与え、そのまま両手の平で頭の中心に向けて頭皮をもみ上げるようにしながら洗います。 
自分の手や指で行うのが面倒だという人は、ウッドブラシやバンブーブラシを用いて叩いたり、押したり、ブラッシングといった刺激を行います。
こうしたツボ刺激は普段から習慣づけておくことが大切で、たとえばデスクワークのちょっとした時間に、椅子の背にもたれて後ろに反り返り、腰の部分にある腎ゆ、志室などを刺激したり、プラスチック製の物差しで頭皮をペタペタ叩いたり、ボールペンなどのノックのバネを利用してツボを押すのもさりげなくできます。 
一方、足にも髪の毛のためのツボがあります。足の内側くるぶしから膝の内側にかけての腎水のツボで、水泉、大鐘、交信、築賓、陰谷の五つのツボは体力を高め、髪の力を高めて艶を良くしますので、浴用ブラシやたわし、スポンジ、あかすりタオルなどで入浴時によくこすり上げることなどを習慣にしてみて下さい。

オゾンマッサージャーの活用

5−α−リダクターゼの働きを抑えるには、オゾンマッサージャーを使って皮脂の働きをコントロールすることが必要で、オゾンの酸素を利用して還元酵素を酸化させて5−α−DHTに変わるのを防ぐとともに、高周波を利用して頭皮を刺激したり、フケの基になる雑菌を殺菌したり、細胞のレベルで刺激するマッサージを行い、新陳代謝をたかめることを行います。


もし男性型脱毛症に塗っただけで三〜四カ月でフサフサと太い硬毛が生えてくるような薬があるならば朗報ですが、人間の細胞の中でも一番早いと言われている毛母細胞を、さらに活発にしてしまうためにガン化や副作用の恐れもでてきます。安全で有効な薬剤探しはこれからも続いていきます。また、育毛剤や養毛剤だけに効果を期待するのではなく、医師や専門家のアドバイスや、使用者本人の食生活やお手入れなどの努力が実ってこそ効果があがりやすくなってくるのです。

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