髪様倶楽部

縮毛矯正法

 

縮毛は遺伝性があるため、ほとんどが生まれつきのものですが、中には性ホルモンなど体質の変化に伴い、思春期を迎える頃から縮れてきたり、食品添加物などの影響で突然変異萎縮毛として縮れてきたり、生まれた時からの縮毛が一生続くタイプや、生まれた時は直毛で思春期頃から縮毛になったり、まれですが生まれた時は縮毛だったのに思春期頃から直毛になるタイプや、髪が細く軟らかくなって薄くなるにつれて縮毛になってしまう……。というように発生の仕方はいろいろあります。
 毛髪(頭髪)のタイプは、民族や人種によりある一定したものがあり、程度は黒人のような強いチリチリのスプリング状やジグザク状(黒人の場合遺伝的には縮毛は優性)から、欧米人のような軽い波状、日本人や中国人のようなまっすぐというように、球状(螺状)毛、波状毛、直毛というように分けられています。
 日本人の場合はほとんどが直毛で、約8パーセントの人は縮毛かクセ毛で、完全な縮毛は4パーセント位と言われていますが、最近の若い人達の髪は昔に比べて何らかのクセを持っている人が多く、サラサラの直毛は少なくなっています。

日本人の縮毛の遺伝
両親ともに直毛の場合(直毛×直毛) 子供の97%は直毛
片親が波状毛の場合(直毛×波状毛) 直毛70% 波状毛29%
片親が縮毛の場合(直毛×縮毛) 直毛60% 縮毛24%
両親ともに波状毛の場合(波状毛×波状毛) 波状毛86% 直毛14%

直毛と縮毛の違い
生え方 断面の形 コルテックス
直毛
縮毛

解剖学的には縮毛の原因は三つあり、 毛包が湾曲 している場合や毛の 断面の形 が偏平や楕円形、繭型など不定形の場合や、毛皮質がBコルテックス(オルソコルテックス)というフィブリル成分が多い領域で、シスチンが少なく、柔らかく、親水性(吸水性)で塩基性染料に染まりやすい性質と、Aコルテックス(パラコルテックスというマトリックス成分が多い領域で、
シスチンが多く、硬く、疎水性(撥水性)で、酸性染料に染まりやすい性質というように、
ケラチンが偏在 して片寄って分布しているような場合に縮れが起こってきます。

これらは遺伝による先天的なもので、黄色人種はAに近く、黒人種はバイラテラル構造(A、Bが片寄った二層構造)、白色人種は真ん中がA、外側がBの同心円状のものが多いと言われています。
 ( 注: いままてA、Bが逆になっていました)

 根本的に生えて来るものまで治すことはまだ出来ませんが、毛幹の部分は外部から化学的、物理的に薬品や熱、テンションなどを加えて、薬品の化学作用を促すことにより伸ばしていくことは可能です。技術的には縮毛矯正とよばれています。


MINATO3710テンションアイロンによる縮毛矯正

日本人にはめずらしい強波状毛です。
加温式のストレートパーマ液の第1剤で十分に膨潤軟化してから洗い流し、酸リンスをし、保護剤を塗布してストレート技術に入ります。

ツーテンション・ストレートアイロンを使用して縮毛をはさんで延ばします。
ツーテンションアイロンなら、ストレートになってもペターっとしません。ボリュームがほしい部分には根本から立ち上げるようにかけるため、十分なボリュームが出ます。

8分どおりストレートアイロンをかけ終わった状態です。
クシでしごいたり、ブラシで引っ張るような技法に比較して、髪の傷みは少ないです。
ストレートアイロンをかけ終わったら第2剤の酸化剤を塗布して固定してから洗い流し、トリートメントをします。

仕上がりの状態です。
薬剤をきれいに洗い流し、トリートメントをして仕上げます。
新しく伸びてくる毛はクセが出ますので、気になったらまたリタッチ(根本だけ矯正します)をします。
風にゆれるサラッとした髪が実感できます。

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